海外で生活をし、仕事や家庭にいて困ることの一つに本が手に入らないこと、勉強会に参加にしにくいことが挙げられる。
電子書籍やオンラインセミナーのお陰でかなり課題は解決しつつあるが、それでもやはり日本にいたときの様にその様なコンテンツにアクセスすることは難しい。
一方で英語ができる人が大半だと思うが、それを活かして活用可能な、かなり質の高い無料オンラインコンテンツがあるので3つ紹介したい。
これらは日本語ではアクセスできず、英語ができるからアクセス可能なハイレベルなオンライン教材だ。
1.Coursera
2.Acumen Academy
3.Quantic(旧Smartly)
それぞれ、東大初め世界のトップ大学の授業が受講可能なサービス、社会課題へのアプローチを学べるサービス、オンラインMBAという特徴を持つ。
下記に詳細と、筆者が体験した所感を記載する。
1.Coursera https://www.coursera.org
東大を初め世界のトップ大学の授業を受講することができる。
完全にオンラインなので場所も時間も選ばずに受講できる。
分野も人文学、社会科学、コンピューターサイエンス、環境工学、国際関係学など多岐にわたる。無料のコースも有料のコースもあり、証書を取ることも可能だ。
筆者が受講した感想として、大学の授業ということで体系立てて物事を学ぶことができる点が何よりも優れていると感じた。
ビデオ教材、リーディングマテリアル、課題提出、他の受講生の課題へのフィードバックと、自分の課題へのフィードバックという構成が多く、どれも質が高い。
実際に交流することも可能だが、交流している人はあまりみかけないのでネットワークには向いていない。
2.Acumen Academy https://www.coursera.org
社会課題へのアプローチを学ぶことができる。
日本語でも出版されたブルーセーターの著者、ジャックリンノボクラッツ氏による、社会活動家のための学習コミュニティだ。
トピックが社会活動をする上での段階、課題ごとに分かれており、目的に合わせて学習することができる。例えば、資金調達やソーシャルビジネスプランの作り方、ストーリーテリングの方法などフェーズ、課題ごとに分かれている。
無料のコースが多いのも特徴だ。
また、1人でも受講可能なのだが、基本的にはグループでの受講が前提となっている。周囲に仲間がいない人でもこのAcumen内かつ同じコースの受講者の中でコミュニティを創って仲間を集めることも、他のコミュニティへ参画することもできる。
筆者の所感としてはソーシャルビジネスを志す人間なら行動する前から触れておいて損はなく、また行動しながら学ぶことでより効率よく、余計な失敗を避けられるコンテンツが詰まっているように感じ、重宝している。
3.Quantic(旧Smartly)https://quantic.edu/about
オンラインMBA。
こちらはベーシックコースは完全無料かつ、主に米国企業の採用の場にもなっており、その上MBAの基礎を修了でき、証書も発行されるというものだ。
しかしハードルは高く、学歴や目的、職歴を申込フォームにしっかりと記入する必要がある。
卒業生のコミュニティもあり、そこで見たところ、学歴は日本であれば東大・京大・一橋以上といった形だ。
非常にハードルは高いが、落ちても失うものはないのでチャレンジしてみるのもいいだろう。
内容は非常に分かりやすくMBAのコンテンツが充実しており、テストもしっかりとしたものが用意されている。
筆者は毎日30分このコースを実施し、およそ半年ほどで終えた。ビジネスの全体を捉えるという意味では良質なコンテンツだったので若手ビジネスパーソンや起業を考える人にはおすすめだ。
昨今はYoutubeにも勉強動画はあるが、体系立てて、レベルの均質性も維持されているコンテンツへのアクセスという点では上記のようなサービスを活用する方が効率的だと考えられる。