コロナ禍において駐在員・現地採用・駐在員配偶者・留学などにおいて”実際にその地にいること”の価値についての議論が活発化している。
当然論理的にはオンラインミーティングツールを使えば実際に訪問しなくても営業も会議もできる。
更には会社や自己のコストを考えると実際に日本を出て海外で生活をし、仕事をすることに価値があるのか疑問に思うこともよくわかる。
一方で実際に海外赴任を開始したり、再度赴任したりしている人もいる。
私も実際にインドに戻って来た1人であり、実体験を元に、日本の外にいるから出せる価値を記述する。
「対外的な価値」
支援者が増える。
外国人と会えることの希少性が高まっており、”このような大変な状況の中国外で頑張る人”として応援してくれる。
そのため、対面でのミーティングや他にメリットになりそうな繋がりを紹介してくれることがコロナ前と比較して明らかに多くなった。
結果、仕事として、ネットワークとしても、目標を達成しやすい土壌がある。
もちろん仕事内容や、相手に依拠する部分も大きいが、新興国ビジネスにおいて対面で会うことはまだまだ求められる。
それは信頼できない会社や人が多く、一言でいうとビジネスレベルが低いため、実際に会い、互いを信頼できることは商品や会社やサービスが信頼できるということも同様、もしくはそれ以上に重要だという背景がある。
「自己に対する価値」
異質な体験をすることができる。
コロナという異常な状況下、世界は目まぐるしく変化している。
国によって対応は様々だが、日本以外の国で人々がコロナ、異常な状況をどの様に捉え、対応しているのかを目の当たりにすることは非常に貴重な経験だと言えるだろう。
これを知っておくことで、この先も発生する想定不可能なことが起きた時に当該地域でどの様な対応を取るのかが読めたり、受け入れられたりする様になる。
当然渡航するかどうかは会社や自己の責任の中で決定することだが、少なくとも日本でオンライン営業をしていた時の10倍は営業しやすく、結果も出ている。