海外駐在や配偶者としての帯同、現地採用での就職、留学などいかなる形であれ海外生活をする場合、多くの国において英語というツールが求められる。
昨今は日本にいながら英語を勉強するコンテンツやサービスも増えてきており、何をどう選べば良いのか混乱することも多い。
また、何故か日本ではTOIECを指標とすることが多いがTOIECで800点を超えていることは英語が使えることとは言い切れない。
言い切れないどころかリスニングとリーディング以外のスキルは分からないので全然話せない人も多い。
そこで、海外で活躍するという目的に股を絞ってどのような英語学習を実施すれば良いのか、実体験を踏まえて記載する。
※前提として、私は帰国子女でもなく、留学経験もないが、28歳の時よりインドにて英語を駆使して仕事をしている。
英語学習方法として初めに伝えておきたいのは、無料コンテンツを見くびってはいけないということ。
YouTubeをはじめとした動画コンテンツや無料のアプリ、CNNなどのオンラインで閲覧可能な海外ニュース、翻訳サービス、文法を解説しているサイトなどいくらでも良質なコンテンツはある。
よって先に結論を言うと、文法の勉強、リスニング、単語習得、読む力の向上においてお金を払わなければできないことは無いと言ってよいだろう。
反対にお金を払ってでも実施する価値があるものは自分が主体的に話す場があるサービスだ。
英語話者の友人がいても毎日英語学習に付き合わせる訳にはいかないし、六本木などの外国人が多く集まる場所に行ってもなかなか深い会話をすることは珍しい。
無料でスピーキングの能力を鍛えることは日本においては困難だと言える。
そこで活用できるのがオンライン英会話サービスだ。
もちろん対面のサービスもあるが、時間の節約、お金の節約、質から言ってオンラインサービスを選ばない理由はあまりない。
活用するサービスによっては”あ、今日時間ができたからレッスンをしよう”という形でも受講できる。
教材に沿って授業を進めていくコンテンツもあるが、最もおすすめなのは同じ先生とのフリーカンバセーション、もしくはテーマを絞った議論だ。
毎回同じ先生を選べば、毎回同じ自己紹介をしなくて済む。
フリーカンバセーションを勧める理由は、本当に生きた英語を使わざるをえないからだ。
型にはまらず、どの様なトピックか事前に分からず、スクリプトも教材も無い場での会話ほど実戦に即した学習方法はない。
先生に専門性がある場合は、トピックを絞って議論をするのも面白い。
英語能力だけではなく、質問していき、回答を聞いていく中で知識も付けることができる。
専門性と書いたが、それは別に”フィリピンの食文化”でも、”インドの移動手段”の様な日常的なことでも同様の効果はえられる。
自分が興味のあるテーマを選べばよい。
中にはお金を払わないとモチベーションが保てないという人もいるが、その場合は英語学習以前に目的と目標を考え直した方が良い。
勉強する理由もなく勉強しても身につかない。
モチベーション管理ができないことはほぼイコール目的意識が弱く、その必要性が対して高くないということを意味する。
このような場合は英語レッスンではなくコーチングを受けた方がよいだろう。